硬式野球部
硬式野球部
完全オールW大学
俺の友達のBくんは今年W大学に入学し、硬式野球部に入部した。
しかしW大学の野球部といえばとても規則が厳しくて有名である。
そこで今回、匿名を条件にBくんに硬式野球部の内情を教えてもらった。
野球部は毎年60人ほど入部する。基本誰でも入部できて、毎年60人中結局20人以上は辞めるらしい。しかし今年は例年に比べてとても少なく40人ほどしか入らなかった。なので先輩によると頑張って絞っても30人ちょいにはなったそうだ。
有名なやばいルールは、
１. 先輩がいるコンビニに入ってはいけない
2. 先輩がいる電車の号車に乗ってはいけない
3. 先輩が見えたら立ち止まり、お辞儀をして先輩が通り過ぎるのを待たなくてはいけない（先輩は見向きもしない）
4. すみませんはいけなくてごめんなさいと言わなければいけない。
5. 基本毎朝３時か4時起きで、先輩より先にグランドにいないといけない。
などなど他にもあるがこれが有名な理不尽な規則の一部である。
そして、もしこれらの規則を破ってしまったら、一年生はとにかくたくさん走らされるというわけだ。
それにとにかく先輩に好かれないといけない。
野球部の一年生は元から知り合いの先輩などがいると何かあった時にはその先輩に助けてもらえるが、仲がいい先輩がいないと苦労する。
例えば一回遅刻するだけで監督に呼び出される。そして３０分間ぐらい怒られ続けて、監督が野球部は向いていないから退部するようにお願いするというのはよくあることらしい。
毎年このような理不尽で20人ほど退部しているのだが、今年は入部の数が少ないので絞られすぎると20人ぐらいになってしまい、部活の準備などに困ってしまうためかなりゆるくしたらしい。
そのため、実際退部させられてもおかしくない人などが部活にいて先輩はかなり腹が立っていたそうだ。なんと器の小さいことか…。
また野球部はマネージャーがいないため、その絞られた人数の中から学生トレーナーなどを選ばないといけない。トレーナーは絞られた人の中であまり野球が上手くない人や先輩に好かれてない人などに決定してしまうかもなので、せっかく入部できても実際にはプレイできない選手などがたくさんいる。
Yくんの友達は一回「ごめんなさい」の代わりに「すみません」と言ってしまったことがあった。
それは間違えて硬式野球部のグループラインに家族に送るべきメッセージを送ってしまい、それにすぐ気づいてグループラインに「すみませんでした」と送ってしまった時だ。
するとすぐにたくさんの先輩たちから「おい何言ってんだよ！」などのラインが何件も届いた。そこで「ごめんなさい」と全員の先輩に送ると、結果的に先輩全員が間違いに気づき、全体的な問題となってしまった。
次の日彼は先輩に呼び出され、ひたすら「お前はやって行けない」などと罵倒され、謝り続けたそうだ。
結局先輩に好かれることはなくなり、先輩も彼の退部を望むような態度を取り始めた。
挙げ句の果てには「彼が退部しない限り一年生はずっと走らせる」という理不尽極まりない要求を突きつけ、実際に次の日から一年生は朝から晩までずっと彼のせいで走らされた。すると他の一年もその人がいると嫌なのであまり関わらないようにしていて、結局退部ということになってしまった。
W大学の硬式野球部は伝統的かつ有名な部であり、ある意味では規則も「伝統的」であるのかもしれないが、正直いじめ感があるのも否めない。
大学生活をビシッとした野球部で過ごしたいという人にはおすすめである。
ちなみに「ごめんなさい」と「すみません」についての違いであるが、
・その場で謝れば許してもらえるようなことに対しては「ごめんなさい」
・それ以外のすぐには許してもらえないようなことに対しては「すみません」
を使うのが定説である。
それでいいのか、W大学硬式野球部…